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山陽新聞「時空超え平安神事復活」

明日から斎行します平安神事について読売新聞に掲載して頂きました。

日本初の試みです。

明日は平安時代に備前国府のあった地域全体を祓い清めてまわります。

体力がもつか心配ですが心を込めて頑張ります。


平安時代、備前国を治めるため朝廷から派遣された国司(地方長官)が着任した際、行われたとされる神事が21~23日、岡山市中区祇園の備前国総社宮で再現される。地元に文献資料がない中、関係者と市民が古代の”セレモニー”を復活。「地元の歴史に関心を持つきっかけになれば」と期待を込める。

 

 同宮は、平安時代に国司が祭祀を行うため、備前国内128の神社を合祀して建立され、参拝すると全ての神社を参るのと同じ御利益があるとされた。

 1815年に建てられた旧社殿は1992年、放火によって焼失。氏子などが寄付を募るなど再建に向けた活動を始め、今年4月に完工式を終えた。神社の復活は再建の過程で準備が進められてきたという。

 ただ、備前国については文献が残っておらず、因幡国(現・鳥取県東部)の国司を務めた平時範の日記「時範記」を参考に島田潔・国学院大兼任講師(宗教学)の監修で実現にこぎ着けた。神事は、同宮の関係者や地元住民ら約15人で執り行う。初日は、国府(役所)に見立てた区域の四隅でおはらいし、水くみを行って国司の到着に備える。

 最大の見所は22日午後6時からで、国府の役人の出迎えを受けた国司一行が、徒歩で国司に到着する場面。復元した備前国の国印と倉の鍵を国司が受け取り、特産物を食べる儀式を行い、地元の代表が領国内の情勢を報告する。

 23日は、128の神社の名を記した「備前国神名帳」が奉読される。今年は旧社殿の建設からちょうど200年。新社殿の完成と合わせての復活に、国司役を務める岡山北ロータリークラブ会員の高取新さん(57)は「再建を祝って、頑張りたい」と意気込む。

 禰宜の武部一宏さん(43)は「社殿の再建を契機に、備前国総社宮が隆盛を誇ってた頃の神事を再現することで、地元の歴史を後世に伝え残したい」と話す。

 神事には解説がつく。期間中、氏子らが地域への思いをつづった短冊を境内に掲示。22日には和太鼓や獅子舞の奉納、豚汁の振る舞いなどもある。問い合わせは備前国総社宮(086・275・7055)

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お問い合わせ先: 

電話: 086-275-7055

住所: 岡山県岡山市中区祇園596