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山陽新聞「炎と音楽の融合見て」

開場となる拝殿前の平舞台 / 刀匠の川島さん
開場となる拝殿前の平舞台 / 刀匠の川島さん

 備前国総社宮(岡山市中区祇園)で8日夜、日本刀の振興・発展を願って「刀剣鍛錬奉納」が行われる。瀬戸内市で活動する刀匠・川島一城さんが、真っ赤な鋼をつちで打つ工程を披露する。

 当日は拝殿前の平舞台に、鋼を熱する火床(ほど)や鞴(ふいご)などを設置する。川島さんが火をおこし、火床に移して鞴で風を送る。高温で熱した鋼を取り出し、たたいては折り返す。東京で活躍するピアニスト猿楽さんとしの笛奏者も登場し、火花が散る幻想的な光景に合わせ、音楽を奏でる。最後に玉鋼を神前に奉納する。

 総社宮は地元の特産品の良さを知ってもらおうと、これまでも倉敷市特産のデニムを使ったお守りを作ったり、パクチーの主産地が近くにある縁から「パクチー奉納祭」を開いたりしてきた。今回もその一環として、伝統技術の一端に触れてもらおうと、同宮青年部でつくる実行委が企画した。

 同実行委は「炎と音楽の融合を見てもらうことで、日本刀の魅力を再発見してほしい」と話す。

 時間は午後6時~8時。少雨決行。問い合わせは実行委(beellage@gmail.com)まで。

 (鈴木麻美)


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